捨てられた王女の秘密の寝室全話ネタバレ61話〜80話

捨てられた王女の秘密の寝室 ネタバレ61〜80 女性マンガ
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『捨てられた王女の秘密の寝室』はドキドキするストーリー展開とイケメン男性たち、呪いの謎や王権をめぐる争いなど、読みどころが満載です!

ルウェリンが王族としての責任をあらわしはじめ、凛として王太后に立ち向かう強さにも惹かれちゃいます。

こちらでは61話〜80話のネタバレをまとめましたのでご紹介いたします!

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捨てられた王女の秘密の寝室全話ネタバレ61話〜80話

前回までは、建国祭でルウェリンは黄金の烏となりました。

しかし神殿の上から落下してしまったルウェリンは、途中で烙印が光って体を浮かせ、地上に降り立ったのです。

その帰りに烙印が熱を持ち出したのです。

それでは各話ご紹介しましょう。

61話:花嫁になってほしかったの?

その頃、調査を終えたザヤードが離宮に戻り、ルウェリンの部屋の前になぜ誰も護衛がいないのかと不審に思うのです。

ちょうど、ルウェリンとアルマンダイトは甘い時間を過ごしていました。

アルマン、とルウェリンが呼び、キスをしながら繋がります。

その後、落ち着いた2人は向き合ってベッドに横になっていました。

なぜ何も言わずにいなくなったのと尋ねるルウェリンに、近いうちに知ることになるとアルマンダイトは答えます。

しかし知らないままでいて欲しいとも付け加えました。

未だ何も教えようとしないアルマンダイトに、やはり許せないとルウェリンは思うのです。

体を洗ってくるからその間に出ていってと言い、部屋の外に出たところでザヤードが立っていることに気が付いたのです。

62話:長い沈黙

いつからここに?と尋ねるルウェリンの胸元に、アルマンダイトとの甘い時間の痕が残っているのをザヤードは見てしまいました。

騎士がいなかったので扉をお守りしておりました、とザヤードは答えます。

中にいるのはヴィセルク公爵ですかという質問には答えず、ルウェリンは歩き出したました。

1人で行動されてはいけません、とザヤードが護衛についてきました。

浴室でお湯に入りながらルウェリンは罪悪感を感じています。

心を通わせた仲でもない上、王女の命でザヤードは身体を差し出したに過ぎないのに、気になって仕方がないのです。

烙印が落ち着いていることを考え、命を救っくれたものの、解放して欲しいと思いながら目を閉じました。

一方、ルウェリンの部屋の前でザヤードが立っていると、アルマンダイトが出て来ました。

今後ルウェリンの身体が熱を持って息を切らしている時は、すぐに伝えてくれとアルマンダイトはザヤードに言うのでした。

63話:王女様のために

アルマンダイトの発言に対して、王族の健康状態をむやみに口外できないとザヤードは退けます。

ルウェリンを抱いた俺に腹を立てていることは分かるが、同じようにルウェリン側につく道を選んだ私とこのように対立すべきでないとアルマンダイトは言いました。

さらに”目標のためならば敵との協力も厭わない”というブリジェントの格言を口にしました。

ザヤードは王女様のためなら敵とも手を組むが、あなたは私の敵ではなく王女様の敵だと返します。

ザヤードはザカート族の”自分の道は自分で決める”という格言を持ち出し、地獄の中で絶望を味わった王女様のためにもあなたとは絶対に手を組みませんと続けるのでした。

ルウェリンは温かさと心地いい香りの中で漂っていました。

ふと王女様!と呼ぶ声に気がつくと、ザヤードがお湯の中からルウェリンを抱き上げられました。

64話:王女様のために2

気を失われていると思って抱き上げたザヤードだったが、ルウェリンは深く眠っていただけだと言うのです。

ふと2人はルウェリンが何も身につけていないことに改めて気付き、恥ずかしそうにザヤードが自分の上着を渡しました。

そしてヴィセルク公を慕っておられるのですか、とルウェリンに聞くのです。

決してそんなことはない!と答えたものの、言葉が続きません。

仕方なくルウェリンは、ただ欲求が抑えられなかったんです、と言いました。

ザヤードは、公爵に気持ちがないなら、身体が疼いた時にはなおさら私をお呼びくださいと申し出るのです。

何故?私のことが好きなの?と問われ返答に困ったザヤードは、あの夜が良かったのです、と言い顔を赤らめるのでした。

65話:か弱い存在

エルネルの部屋にアルマンダイトがやってきて、人格を変えるような黒魔術があるかを尋ねました。

洗脳や精神崩壊、催眠など色々あると答えた上で、洗脳も催眠もルウェリン王女には該当しないとエルネルの方から答えます。

ルウェリンがかけられた黒魔術について、パトロン様の知識が必要なのですと打ち明けるが、それは王女様と私の秘密なのですとエルネルは制しました。

そして、昔アルマンダイトの父が聖国に助けを求めたことを知っているかと尋ねます。

愛だけで無責任に行動した結果であり、ルウェリンやアルマンダイト、エルネル自身もその被害者だと考えているようでした。

しかしルウェリンは何度も見捨てられたからこそ、あのような呪いをかけられたのだと言います。

エルネルはルウェリンの置かれた哀れな立場を想い、またルウェリンに対して抱いている自分自身の気持ちにも戸惑っていました。

間も無く建国祭の時間が迫り、ルウェリンはエスコートのためにアルマンダイトがやってくるのを待っていました。

なかなか現れずルウェリンが焦っていると、バスティアンがやってきました。

おずおずとエスコートしてもいいかと尋ねるバスティアンに、ルウェリンは喜んで、と答えました。

66話:昔の友人の登場

バスティアンが来てくれたおかげで、ルウェリンは安心してパーティーに向かいます。

パーティーには反乱鎮圧から戻ったブリオン公爵も出席の予定です。

正室の息子であるブリオン公爵と愛人の娘であるパメラの関係は、ルウェリンとバスティアンの関係と似ているものの、仲は大きく異なるものでした。

パーティー会場に現れたルウェリンは、人々が見守る中で国の繁栄と平和を願います。

ルウェリンの美しさに昔を思い出す人々もいれば、中には王女殺害未遂の翌日であり不参加かどうかの賭けをしているような者たちもいました。

パーティーの途中、ブリオン公爵が挨拶にやってきました。

ブリオン公爵はクルスタインで起きた反乱を鎮圧するために赴いていましたが、鎮圧というのは名ばかりの実際に行なったものは虐殺なのです。

そんなブリオン公爵が、黄金の烏が立場を理解していないようだから王女の意見はどうなのかと迫りました。

黄金の烏とはルウェリンを指しており、つまりルウェリンが立場をわきまえていないと警告をしているようなものです。

ブリオン公爵はパメラと違いって気分が悪いというだけで人を殺すような人物であり、ルウェリン答えに詰まっていると、黒髪の女性が現れました。

67話:怪しい頼みごと

あらわれたのはサンドビューレン伯爵家当主、セリーンです。

ブリジェントは女性が爵位を受けることを禁じていないものの、女性当主はそれまでにありませんでした。

初の女性投手であるサンドビューレン伯爵は、一族にかつてない富をもたらしてその能力を示していました。

ブリオン公爵は、王女に何の用だ?昔の友情でも確かめるつもりなのか?と嘲ります。

実はセリーンはルウェリンのかつての親友であり、王女に臆することなく接してくれていたのです。

しかし今のセリーンは、こじれた友情でありもう終わったことですと言いました。

一瞬でも期待し、そして失望したルウェリンの顔と、セリーンの顔を交互にニヤリと眺め、ブリオン公爵は立ち去りました。

長年顔も合わせなかったセリーンは、今ようやくルウェリンに会いにきた理由を話し出します。

この国のひどい有り様を指摘し、ここまでなる前に何とかするべきだったのではないかと言います。

そして王族としての使命と誇りはどうしたのかと突きつけました。

しかしセリーンの話を聞いてもルウェリンのめは諦めたままの様子なのでした。

やはりこの話は聞かなかったことにして、と去ろうとしますが、しかし近頃、新興貴族の令嬢が次々に亡くなっている件だけは解決してほしいと告げました。

王室はこの件を調査すらしないのだと突きつけたのです。

68話:俺と踊ってくれないか

王太后は成り上がろうとする新興貴族を嫌っていました。

さらに貴族は領地を治めることには関心がなく、贅沢な生活を送ることばかり考えていることもセリーンは指摘します。

でももし引き受けなくても恨んだりはしないと言います。

なぜなら私たちは、お互い何より自分が大事だから、と皮肉を言って去っていきました。

テラスに出たルウェリンはセリーンの言葉を考えていました。

王族としての使命と誇りを持っていた頃もあったと思い返します。

しかし建国祭のダンスの時間になってしまい、仕方なく部屋に入るのですが、男性たちはぎこちなく背を向けます。

パメラの付き人が、王女様の相手はいらっしゃらないようねと嘲笑っていると、パメラの横でバスティアンが立ち上がりました。

バスティアンがルウェリンに近づいていくその途中で、ルウェリンの手を引いたのはアルマンダイトでした。

現れるのが遅いと怒るルウェリンに対し、アルマンダイトは頰にキスをしました。

アルマンダイトと踊りながら、ルウェリンは昔一緒に踊ったことを思い出していました。

しかし今ではその初々しい気持ちはなくなり、暗い気持ちが残っているだけだと思うのです。

生き延びることで精一杯だった自分と同じで、アルマンダイトも生き方を探していたのかもしれない、それなら彼を理解してあげるべきなのか?と考えを巡らせます。

踊りを終えたあと、アルマンダイトは突然背中から抱きしめ、遅くなってごめんと言うのでした。

69話:ダンスをお教えいただけませんか?

背中から抱きしめる男に苛立ちながら、ルウェリンとアルマンダイトは周りの人達の注目を集めていました。

そこにザヤードがやってきて、跪いて手にキスをして、ダンスをお教えくださいませんかとルウェリンに頼んだのです。

せっかくのパーティーだから他の方とも話して楽しんでください、とやんわり断ります。

しかし食い下がるザヤードに対し、私に執着しているんだと思い、拒まないことにしました。

ダンスをしていると、意外なことにザヤードがとても上手く踊れるのです。

練習したので成果を確認したかったのだというのです。

他の女性に頼めばいいのにと思ったものの、ザヤードは無愛想だから他の人は寄り付かないわね、とルウェリンは1人で納得しました。

ザヤードはルウェリンを抱き寄せるようにダンスをしました。

70話:小さな女の子

アルマンダイトを差し置いて騎士団長とダンスをする様子を、貴族たちがこそこそと陰口を叩いていました。

ダンスを終えたルウェリンが帰ろうとした時、見たことのない少女から声をかけられます。

王女であるルウェリンに話しかける様子から、ルウェリンは新興貴族の令嬢だろうと思います。

ルウェリンを追ってザヤードが近づいてくると、その少女は恥ずかしそうにしていました。

しかしその直後、急にその令嬢が倒れ、吐血しはじめたのです。

驚くルウェリンに、毒殺かもしれないのでこの場から動かないようにとザヤードが言います。

そして少女を介抱しながら誰か医者をと叫んでいる間も、少女は吹き出すように血を吐き続けるのでした。

やがて吐血が止まり、少女は動かなくなりました。

そこへ騒ぎに気づいたパメラとバスティアンがやってきたのです。

71話:小さな女の子2

目の前の出来事に衝撃を受けたルウェリンでしたが、落ち着きを取り戻すと、徐々に頭が冴えてきました。

そして先ほどのサンドビューレン伯爵が口にした、新興貴族の娘が次々と無くなっているという話を思い当たりました。

ルウェリンは、少女が何も口にしていなかったことや、話している時から顔色が悪かったことを挙げます。

そして、少女の死について詳しい調査が必要だとルウェリンはパメラに言いました。

社交界に顔を出していない私にまで、新興貴族の令嬢が亡くなっている噂が届くことは余程ですと言います。

ルウェリンの主張に対し、パメラだけではなくバスティアンすらも調査は不要だと言い放ちました。

しかしルウェリンはザヤードに、王女命令で死亡事件について調査をするように命じまたのです。

バスティアンが止めようと言いかけましたが、ルウェリンの態度は確固としたものでした。

貴族は王族に忠誠を捧げるものであり、それに対して王族は貴族を守る義務がある、とルウェリンは答えます。

そこにサンドビューレン伯爵、セリーンが出てきました。

そして、もしも解決できなかった場合はどう責任を取るおつもりですか、と尋ねたのです。

72話:意地悪な賭け

国王陛下と王太后陛下に恥をかかせてまで、調査を進めることにしたのであれば、解決できなかった場合について宣言するべきだというのです。

ブリオン公爵も鋭い目つきで見渡し、的を得た意見だと賛同しました。

そうして10日以内に真相を明らかにできなかった場合、全貴族たちの前で跪き謝罪することになりました。

話が決着し、セリーンはアルマンダイトと共に去っていきました。

パメラは、遺族たちにルウェリンの調査には協力しないよう命じさせます。

そして跪いて謝罪する姿を想像して楽しんでいました。

パメラが手を回したことで、ルウェリンたちが遺族を尋ねて回るものの、何も答えようとしません。

赤騎士団のデイン卿は、うまく進まない調査に、ルウェリンの身を心配します。

しかしルウェリンは、跪いて謝罪することくらい構わないわと答え、それよりも赤騎士団員を巻き込んだことが申し訳ないと言うのです。

赤騎士団員たちは、国の指導者である国王や王太后のやり方に納得できませんでした。

国民を守ろうとする王族は王女だけなのかと心の中で嘆くのでした。

73話:強制捜査

ルウェリンは、赤騎士団員ラタン卿も、同じように妹が急死したことについて考えていました。

妹の死によって心に傷を負い、まだ団にも復帰していないというのです。

慎重に接触しようと、伝書鳩で手紙を送ってみたものの返事は返ってきませんでした。

最後の望みをかけて、建国祭のパーティーで亡くなった少女エロディの家にやってきました。

ここでも同じように、王女様のお力にはなれません、と遺族に断られてしまうのです。

理由を尋ねても推し黙る遺族を前に、なんとルウェリンは今すぐこの屋敷を全て捜索しなさいとデイン卿に向かって命じました。

抵抗する遺族に対し、娘の死から目を背ける無様な行動が貴族のプライドなのか!と大声で非難しながら、強制捜査を進めます。

ルウェリンは遺族がパメラに罰せられないよう、わざと大声を出し強制的な捜査であることを知らしめたのです。

遺族もそのことに気がつき、一層大きな声でおやめください!と叫んで周囲に知らしめながら、証拠品回収が進んでいきました。

その夜、またルウェリンの烙印が発動し始めたのです。

テラスで体を冷ましていると、ザヤードがやってきました。

74話:深淵

強制捜査を進めたことが噂となって広まっており、またもうすぐエロディ令嬢の解剖結果が出るので注目されていました。

頭を冷やしていただけと答えるルウェリンの置かれた立場を、ザヤードは案じていました。

そこでザヤードはルウェリンを夜の海に連れ出しました。

馬に乗り水辺を走ると水が弾いて涼しさを感じ、また海が煌めいて綺麗なのです。

走り終えた後、夜明け前が一番暗いのです、とザヤードは言います。

赤騎士団員が全身全霊でお支えしておりますので、うまくいくはずです、とザヤードが言いました。

ルウェリンを馬から抱き抱えて下ろそうとするザヤードの肩に、ルウェリンが頭をもたれさせました。

そして全てが綺麗だった、とお礼を言って頬にキスをしたのです。

75話:深淵2

二人で水辺を歩きながら、帰ったら私の部屋で湯あみをされませんかとルウェリンが誘いました。

2人は一緒にお湯に入り、体を重ねました。

その後、湯船のザヤードの胸の中で、ルウェリンは眠っていました。

ルウェリンの顔を見つめながら、この先もずっと自分を選んでもらえることをザヤードは願います。

その時、メイドが急用でドアを叩きました。

目が覚めて驚き、ルウェリンは咄嗟にザヤードを隠してメイドの話を聞きました。

その内容はエロディ令嬢の解剖結果の知らせであり、毒殺で間違いないというのでした。

76話:糸口

ルウェリンとザヤードは、妹が急死したラタン卿を訪ねました。

ルウェリンは、自分にも生き別れの弟がいることを話します。

亡くなってしまったこととは比べ物にならないが、気持ちは理解できるのだと伝えます。

責任は私に押し付けて構わないから、真相を知りたいとルウェリンが言うと、ラタン卿は決心しました。

そうしてラタン卿の妹が亡くなった時の状況を聴取すると、エロディ令嬢の場合と共通する点ばかりであり、2人の死は繋がっていると考えられるのです。

社交界デビューしたばかりの妹に、王太后陛下のようなドレスが欲しいと言われてプレゼントしたのだと話しました。

ふと見ると紫のドレスがあります。

他の遺品も確認したいと、アクセサリーボックスを見ていたルウェリンは何かに気付きました。

ラタン卿は、丁寧に保管していなかったのでカビが生えてしまったと言います。

しかしルウェリンは、エロディ令嬢の遺品にも同じような痕跡があるかを調べることにしたのです。

77話:紫色の死

調査が期日となり、大勢の貴族たちが見にきていました。

パメラとバスティアンが壇上に控え、ルウェリンは連続殺人事件の犯人は見つからず彼女たちは事故死だったことを報告しました。

パメラは内心喜び上がりました。

しかし顔は引き締めたまま、令嬢たちを弔わず遺族に無礼を働いたと非難し、約束を守るように求めました。

いざ跪くかと皆が見つめる中で、しかし事故の原因となった人物がいるのだとルウェリンは言います。

テサリア産のシルクは光沢が美しいが、5年前に前王妃が処刑されて以来国交が絶たれ、今は輸入されていない話し出します。

何の話だ?とパメラが怒鳴る中、ではこの布はどうやって染色されたのでしょう?と1枚の布を出してみせました。

それはエロディ令嬢が着ていたドレスの一部であり、持って来させた植物の上にドレスの布を被せ、上から水をかけました。

するとドレスの布から染料が落ち、その染料がかかった植物はその場ですぐに枯れてしまいました。

この染料は除草剤としても使用される強力な有害物質「ヒ素」であり、エロディ令嬢のドレスは、そのヒ素で染色されたシルクだったとルウェリンは言いました。

そして続けて、ラタン卿の妹が使用していたアクセサリーボックスを2つ目の証拠品として提出しました。

中にはサビがついたペンダントがあり、同じ染料で作られたハンカチとともに保管されていたのだと言います。

湿気に弱いヒ素は、汗や皮脂とともに溶け出し、ペンダントに付着した結果、みるみるうちに酸化したのだと説明しました。

そして、ヒ素で染色されたドレスを着ていると、肌に付着してしまうことを説明しました。

つまりその染料で染めた生地のドレスが、今回の事件の原因だったのです。

そして、社交界で紫色のドレスが流行しているのはなぜでしょう、と問いかけます。

お継母様は春のパーティーで紫色のドレスをお召しになっていましたよね、と。

78話:紫色の死2

流行の発端となった私に責任があるのか、とパメラは声を張り上げました。

ルウェリンは冷静に、流行を利用して危険と知りつつ商品を流通させた者がいたのだと答えました。

さらに、正統貴族と新興貴族が使用する店が異なっており、ヒ素を使用した布を新興貴族の店のみに提供したのだと言います。

それを行ったのはパメラの側近であるルシェ伯爵夫人であると言いました。

私も危険だと知らなかったのだとルシェ伯爵夫人は言いました。

そこへ連れてこられたのは、汚れた服を着て肌に紫の痕がついている2人の子供でした。

子供達はルシェ伯爵夫人の領地で、シルクの染色をしている2人だといいます。

足取りはおぼつかず、顔色は青ざめて手足にまだらの模様ができていました。

染色工が次々と不審死を遂げたため、貧民街の親がいない子供達に染色をさせたのだとルウェリンが言いまし。

つまり、ヒ素の有害性についてわかっていたのだと言うのです。

ルシェ夫人はその場に崩れ落ちました。

ルウェリンは信念を持ってこの事件に挑んでいたのです。

パメラに盾突くことは自分の身を危うくするとわかっていました。

しかし王女である自分にしか、この事件は裁けないと覚悟を決めていたのです。

79話:胎動

人の貪欲さが生んだ人為的な事故であること、王太后陛下自ら処罰を下されることを信じているとルウェリンは締めくくりまし他た。

その姿は自信と誇りと信念を持って堂々と前を向き、その場にいたバスティアンやヴィセルク、エルネル、ザヤード、裁きを聞きにきた貴族たちみんなを魅了するのでした。

人々はしきりにルウェリンの姿を賞賛し、過去の栄光がよぎると話しました。

落ちぶれても王女の本質は変わらなかったのだと評価し、そして一方で王座にいる2人に失望していました。

ルウェリンがザヤードに付き添われて部屋に戻る際、エルネルが現れました。

新聞で注目されていることを知り、今日の姿を見にきたのだと言います。

ルウェリンはエルネルが修道院に迎えると約束してくれていたため、ここまで頑張れたのだと言いました。

それを聞いたエルネルはすぐにでも修道院を手配し、自分の管轄で自由な生活を送らせることができれば楽園なのではないかと妄想してしまいます。

しかし、今回はすぐに呪いの調査のために聖国に戻ると言いました。

エルネルはルウェリンの額にキスをし、ザヤードにイタズラっぽい笑顔を見せて去っていきます。

ザヤードはエルネルに向けたルウェリンの笑顔を気にするのでした。

80話:臣従

部屋まで送り届けたザヤードは、今日は素晴らしかったです、とルウェリンに言いました。

これまで反乱や貧民街の整備など目を背けてきたのに、今回のことだけで褒められるものではないとルウェリンは否定します。

それでも意味のあることをなさったのですよ、とザヤードは言いました。

ようやく落ち着いたルウェリンがベッドに仰向けになっていると、来客がありました。

予想通り部屋にやってきたのはセリーンでした。

王女の横に同じように仰向けになり、昔はよくこうして話したわね、と昔話をしました。

かつてパメラがルウェリンを陥れようとした時、ルウェリンとともに堕ちてもいいと思ったのだといいます。

しかしルウェリンは、自分の周りにいれば皆不幸になってしまうため、誰にもすがることができなかったのです。

セリーンは、必要とされなかったことに傷ついていたこと、そしていつか再会した時には助けを求められる人間になろうと決めていたのだ、と言いました。

ルウェリンは黙っていました。

今でも、一緒に命をかけて欲しいなどと言葉にはできないと思っていたからでした。

そしてお茶にしましょう、と言いました。

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まとめ

捨てられた王女の秘密の寝室全話ネタバレで、61話〜80話をご紹介しました。

これまで人と関わらずに生きてきたルウェリンが、王族として立ち上がりましたね。

また呪いによって再びアルマンダイトとも夜を過ごし、アルマンダイトは呪いに気がついた様子でした。

黄金の烏として注目を集めたルウェリンが、これから王族として力を伸ばしていくのか、男性たちとの関係は続くのかなどまだまだ展開が気になりますね!

続きもぜひお楽しみいただけたらと思います。

それでは、捨てられた王女の秘密の寝室ネタバレ61話〜80話をお読みいただき、ありがとうございました!

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