『捨てられた王女の秘密の寝室』はドキドキするストーリー展開とイケメン男性たち、呪いの謎や王権をめぐる争いなど、読みどころが満載です!
無料公開されている以降が気になる方のために、各話のネタバレをまとめました!
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捨てられた王女の秘密の寝室全話ネタバレ
捨てられた王女の秘密の寝室全話ネタバレの21話〜40話です。
前回まででは、烙印で耐えきれなくなり通りすがりの男性や聖国のパトロンと夜を過ごしてしまいました。
捨てられた王女であるルウェリンは、王太后パメラの仕打ちに孤独に耐えていますが、寄り添ってくれる人物が現れてきているようですね。
これから乗馬会で注目を浴びてしまったルウェリンの立場がどうなるのか、次に烙印が発動してしまうとどうなるのでしょうか。
それでは各話ごとにご案内いたします。
21話:夢
アルマンダイトは涙を流したうえ、手にキスをして約束を守ると言いました。
ルウェリンは、本当に辛い時に助けてくれなかったこと、忘れようと苦しんだことを思い出していました。
そして初めて烙印の熱さに耐えられなくなった夜のことも思い返します。
温室にあらわれたのはやはりアルマンダイトでした。
会いたかった…とルウェリンにささやかれたアルマンダイトは初め戸惑います。
でもルウェリンからは何かが薫り、正気を保っていられなかったのでした。
会いたかった、ということは私を許してくれたのですかと尋ね、想いを伝え始めます。
ルウェリンへの想いを話している途中、いつまで待たせるの?初めての男になってくれるんでしょうと言われました。
22話:夢2
ドレスもすべて脱がされたルウェリンは、アルマンダイトが悲しげな顔で見つめる理由を尋ねました。
誤解を解いて話し合い、結婚を申し出て夫婦になってから、もっと素敵な場所で…と思っていたのだと答えました。
今あなたといるこの場所のほうが素敵だわ、とルウェリンが答えると、ヴィセルクはルウェリンの身体中にキスをし始めます。
ルウェリンが汚れないように配慮し、初めては痛むと聞くからと心配し、至る所でルウェリンを気遣っていました。
2人が繋がると、痛みを心配したアルマンダイトに対し、ルウェリンはすごく気持ちがいいからそのまま続けてと言います。
名前で呼び合いながら身体をを重ねました。
繋がった後は何度をキスをし、幸せそうに笑い合い、正式に結婚を申し込みに行くよとアルマンダイトは話していたのでした。
23話:雛鳥
ルウェリンの頰のキズを見て、ザヤードもまた驚いていました。
親が子を躾けただけだとルウェリンは答えました。
それより、前日の夜に渡そうとしたものが何かを尋ねると、ザヤードは雛鳥だと答えます。
ホルスという鳥でザカート族が扱う非常に賢い鳥の雛なのです。
雛鳥の母は死んでしまい、ほとんどの卵も割れて、唯一残った1羽だったのだといいました。
ザヤードも手伝うと約束し、ルウェリンは雛を育てることにします。
さらにザヤードは頰のキズに塗る薬も手渡してくれました。
24話:誕生日プレゼント
ルウェリンは、パメラに投げ渡されたドレスを着て、エスコートしてくれる騎士のためにと思いながら着飾って身なりを整えます。
エスコートをするパウロ卿は、尖った性格で好きにはなれないが、暴力を振るわれても抵抗せず屈している王女に、敵対心の行き場を失っていました。
陛下の誕生日パーティーでは、プレゼントを用意せず身一つで出席したことをパメラは非難します。
そして昔のことをまだ根に持っているのかと意地悪に言うのでした。
突然、赤ん坊を抱いた女性が現れます。
モード伯爵家のヴィヴィアン嬢ではないかと皆がざわつくと、陛下の血を受け継ぐ子です!と言いました。
25話:私生児スキャンダル
バスティアンは違う!と否定しました。
しかしパメラが見てみると、赤ん坊の足の裏には陛下の幼い頃とおなじホクロがあるというのです。
髪や目の色、白い肌など陛下の子だと思うに間違いのなさそうな容姿なのでした。
誕生日に盛大な贈り物が訪れたとパメラは祝いはじめました。
会場が祝福ムードに包まれる中、ルウェリンが静かにその席から帰ろうとした時、首の後ろに衝撃が走りました。
烙印が発動したのです。
その時アルマンダイトがルウェリンに話しかけ、バスティアンの子が現れたがこれからどうするのかと尋ねました。
静かに過ごして去るだけよとルウェリンは言います。
そんなルウェリンに、修道院はここより地獄だ、お前が安全に生きられる場所はどこにもない!とアルマンダイトは告げるのでした。
26話:地獄で懸ける希望
事実、誰も注目しない修道院で暗殺された王族はどれほど多いか、ルウェリンも知っていました。
しかし今いる場所には生きる理由も希望もなく、修道院に最後の望みをかけているのでした。
逃げても何も変わらない!とアルマンダイトがルウェリンの腕を掴むと、烙印が反応をしました。
かつて、母が悪魔に魂を売った罪で処刑台に掛けられる姿を、ルウェリンは国王である父に見せられました。
母の死後はすべてが冷たいなり、ルウェリンと親しくしたものは皆処罰を受け、可愛がっていた動物たちもすべて殺処分されました。
アルマンダイトは姿を消し、友人とは連絡が取れなくなり、弟エルフィとは離れ離れになり、ルウェリンは孤独になったのです。
王子が現れた今、さらに居場所がないことなどわかっているのです。
そこへ最後の希望としてすがっていた修道院すらアルマンダイトにダメだと言われ、絶望感に支配されていました。
ルウェリンが1人震えているところへ、エルネルが現れました。
27話:地獄で懸ける希望2
絶望のあまりに、パメラのドレスの装飾を引きちぎり、手は出血してしまっていました。
エルネルは治療すると言うと、ルウェリンの手を舐め始めます。
次に頬の傷跡にも気がつき、どうしたのかと尋ねましたが、ルウェリンは曖昧にはぐらかします。
いつかエルネルも離れていく他人に過ぎないと考えてどこか一線を引いた態度に、エルネルは寂しさを感じ流のです。
パメラの仕業だと誰でもわかると指摘し、何もかもから救って差し上げましょうか、とエルネルは言いました。
2人は部屋に移動し、修道院でさえ命を落とす危険があり救われる方法がないとアルマンダイトに突きつけられたことを話しました。
エルネルは、私が殺させはしない、解決策を見出して力になるからあまり心配しないでと優しく声をかけました。
そねってを聞いてルウェリンは安心することができたのでした。
例え綺麗事でも、ただ慰め守ってくれることの必要性を思ったのです。
エルネルは、自分がルウェリンのことで頭がいっぱいになっていると自覚していました。
捨てられた王女という噂を聞き、どんな悲惨な顔をしているのだろうと興味を持っていたが、実際に会った王女は絶望に押しつぶされても再び輝き出す人だと感じるのでした。
エルネルはそれからアスモデウスの烙印について話しました。
魔神を召喚して他人に呪いをかける行為はかなりの力が必要となるもので、普通の黒魔術師にはできないものと言います。
もし普通の黒魔術師がそれを行ったのであれば、生贄の血を魔神に捧げて呪いをかけたものだと考えられるとも言いました。
つまり、そこまでしてルウェリンに誰かが呪いをかけたのだろうと考えられるのです。
28話:手伝いましょうか?
確かに呪いをかけられた時、血生臭いにおいが漂っていたことをルウェリンは思い起こしました。
ただ魔神や黒魔術師の気まぐれでかけられた呪いなのかと思っていたが、意図的に陥れたのだということにルウェリンは衝撃を受けます。
しかしそれであれば、そもそも命を落とす呪いではなく、色欲に溺れる呪いであることも謎でした。
エルネルは呪いを解く方法が2つあることも話したが、どちらも不可能に近いものでした。
1つめは呪いに捧げられた犠牲者分の人々をまた犠牲にする方法、2つめは呪いを仕組んだ者の命を奪うこと。
パメラである可能性を考えますが、王族の立場で黒魔術師を使う方法は取らないはずと考えらます。
行き詰まったエルネルが、ふとルウェリンの頬の傷も治療しますと言い手を添えて神聖力で傷を直していきました。
しかし烙印が神聖力に反応してしまいました。
エルネルがあざとく「手伝いましょうか?」と尋ねましたが、ルウェリンが首を振るとあっさりと帰っていきました。
エルネルが安心を与え力になってくれて、ルウェリンは気持ちが落ち着いたのでした。
翌日ルウェリンが兄の部屋を訪ねると、1人で酒を飲み塞ぎ込んで、あの女とはそんな関係ではなく母上に無理やり子を作らされたのだと言うのでした。
29話:傷ついた者が傷ついた者へ
バスティアンの言葉を聞いたルウェリンはひどく驚きます。
バスティアンが結婚をせず子供も作らなかったためにパメラが仕組んだということでした。
もともと王になりたいとも思っていなかったこと、ルウェリンを追い詰めたくないために結婚もせず子供も作らなかったのだとバスティアンは打ち明けました。
バスティアンを抱きしめながら、お兄様を恨んだりしないので私の心配をする必要もございません、修道院に送ってください、と言います。
しかし修道院へ送ることはできない、ルウェリンがいなくなることが耐えられないのだとバスティアンは言います。
お願いだからここにいてほしい、そうすれば弟のエルフィスに会わせてやるから、とバスティアンは言っいました。
エルフィスは母の故郷テサリアにいるのですが、母を処刑したことでブリジェントとテサリアは国交断絶して簡単に会えるわけはありません。
自分の身を守ることすら難しく、呪いも解かなければならずルウェリンはどうすれば良いのかわからなくなってしまいます。
バスティアンの部屋を後にしたルウェリンだったが、ショックを受けてふらついていました。
ザヤードが通りかかり、今にも倒れそうなルウェリンを抱き抱えました。
30話:忠実な騎士
ザヤードは気絶してしまったルウェリンを部屋まで運びながら考えていいました。
なぜ王女を手放すことができないのか、なぜいつも視線が奪われ、瞳に映りたい、声をかけて欲しい、頼って欲しいと焦がれているのかを考えていました。
ルウェリン部屋の前にはヴィセルクが立っていました。
ザヤードは、アルマンダイトは王女様が苦しんでいる間は姿を表さず、ある日突然現れ勝手に肉体関係を結んだ恥知らずな人間だと考えていました。
一方のアルマンダイトもザヤードが気に食わないのでした。
ルウェリンが王宮内で襲われたことで、忠実な騎士であるザヤードは必要だが、それでも気に障るのです。
後援者である私が運ぶ、とアルマンダイトが言うと、直属騎士である私がお運びしますとザヤードは言い返して寝室まで運びました。
ベッドに横たわらせるとルウェリンは気が付きました。
抱き抱えられていたこともあってか、烙印が熱を帯びてきているようでした。
忠実にそばで見守るザヤードの手や唇を見ているとさらに熱が増し、ルウェリンは腕を掴むと引き寄せてキスをしました。
31話:私は傷物ではありません
ふと気がつくと、ルウェリンはまたしばらく意識が遠のいていました。
ザヤードにキスをしたのは想像だったのです。
使用人を呼びに行こうとするザヤードに、ふと団長自ら護衛をしていて構わないのかとルウェリンが尋ねます。
それを聞き、以前はザカート族という理由で私を拒んでいたが、今は団長だからとまた拒むのですかと尋ね返します。
話を変えようとルウェリンは恋人の海や結婚しているのかを尋ねると、ザヤードは一層不快な顔をしてしまいます。
話が噛み合わず、そろそろお休みくださいと言い、部屋を出ました。
外で待っていたアルマンダイトに王女が眠ったことを伝えていると、中から叫び声が聞こえたので2人は部屋の中へと急ぎます。
ルウェリンはベッドの上でもがき、あの子だけは殺さないでください…と悪夢を見ている様子でした。
ザヤードはもっとしっかり王女を見ておくべきだったと悔います。
そこでルウェリンが目を覚まし、2人が心配をして見ていると、息の荒いルウェリンはすぐ横にいたアルマンダイトを掴み、キスをしてしまいました。
32話:勢力の誇示
翌朝、ザヤードやヴィセルクのことは記憶に残っていませんでした。
しかし、烙印がなぜ少し落ち着いているのかが不思議なのです。
体調が優れない様子だからそのまま帰ったこと、調子が戻ったら連絡して欲しいことが書かれたアルマンダイトの手紙を見つけます。
ルウェリンは昨夜、昔よく支えてくれた使用人のエミリーが、父親に惨殺された夢を見たのです。
その夢を思い出して沈んでいると、王太后から朝食に招待されたことを告げに来ました。
急いで準備をして部屋を出ると、部屋の前で一晩寝ずに護衛をしていたザヤードがそこにいたのです。
昨夜ルウェリンがアルマンダイトにキスをするのを見て、ザヤードは衝撃を受けていました。
ザヤードはまた朝食会へ行くための直接の護衛を申し出ますが、ルウェリンはパメラに会う場面に来てほしくないのです。
そこでパウロ卿を専任の護衛にと命じると、ザヤードは仕方なく命に従いました。
朝食会は新たに王室に加わった赤ん坊を歓迎するための会です。
ヴィヴィアン嬢がすでにルウェリンより上にいるかのように振る舞います。
なんとルウェリンには腐ったスープが出されているのです。
さらにパメラはディアン王子の部屋をアメストリールームという、かつてルウェリンの弟エルフィスが使っていた部屋がいいのではと言い出します。
33話:勢力の誇示2
以前の王子が使っていた部屋であれば、ディアン王子にもぴったりではないかと言います。
しかしその部屋は、バスティアンがルウェリンにそのまま残しておくと約束してくれた部屋なのです。
母が処刑されてエルフィスもいなくなり、使用人や仲の良かった友もいなくなってしまったルウェリンは、家族が恋しくなった時にその部屋に足を運んでいたのです。
そこにはエルフィスのベッドやおもちゃ、肖像画など心を安らげてくれるものがあるのでした。
パメラはその部屋もすでに片付けるように命じておいたわ、と告げます。
真っ青になって部屋へ行こうとしたルウェリンを、パメラは白騎士団たちに命じて止めさせます。
腕を掴まれ床に転んだ無様な姿にパメラとヴィヴィアンは笑います。
王宮内の権力誇示のために、朝食会を開いたのだとルウェリンは理解しました。
しかし自分が今いくら惨めな姿だろうと、エルフィスの肖像画は残したいとパメラに懇願しようとしました。
するとルウェリンを取り押さえていた白騎士団たちがうめきます。
振り返るとなんと、気安く王族に触れるな、とザヤードが団員を引き連れて護衛に来たのです。
ザヤードを見るパメラの目の恐ろしさに気づき、ルウェリンはかつて親しかった者たちが殺されていった過去を思い出して恐ろしくなります。
そしてザヤードの手をはたき返して無礼者!と叫ぶと、今すぐお継母様に謝りなさいと命じました。
さらに今すぐいなくなって、2度と現れるな!と言い放ったのです。
しかしザヤードは落ち着き払って言いました。
どれだけ暴言を吐かれても同じです、私の使命は王女に従うことではなく、お守りすることです、と。
34話:勢力の誇示3
ザヤードがパメラに盾付くと、パメラは白騎士団員たちに追い出すよう命じようとします。
その時、騒ぎを聞きつけて現れたのがエルネルです。
パメラはパトロンであるエルネルを味方につけようと、自分に都合のいいように状況を説明します。
それを聞いて、王太后様の言う通りですねとエルネルは同意してしまいます。
しかし邪悪な前王妃の息子が使っていた部屋を王子様に使用する意図は何か?と尋ね返しました。
前王妃の痕跡が残っているかもしれない忌まわしい部屋ではなく、王子様が健やかに過ごせるいい部屋が他にあるのでは?と言い出しました。
パメラは言い返せず、別の部屋を用意することにしますが、しかし前王子の私物は予定通り処分しましょうと言いました。
慌ててルウェリンがエルフィスの部屋に走ると、使用人たちが部屋のあたりに大勢集まっているのです。
泣きながら押し入ると、部屋の入り口が赤騎士団員たちによって塞がれていました。
そして、ルウェリンが近づくと、赤騎士団はお入りくださいと通しました。
部屋は少し荒らされたものの私物はほとんど残っていました。
肖像画を抱きしめて涙するルウェリンのそばにザヤードがやってきました。
パウロ卿が陛下に報告をし、部屋を残すことを許可されたことをルウェリンに話しました。
35話:哀れな冒涜
ルウェリンが肖像画を抱えて涙する姿に、赤騎士団員たちは和やかな雰囲気で眺めていました。
しかし突然ルウェリンは、ここまでするよう言った覚えはありません!と言い出すのです。
さらにザカート族を貶め、王族の食事の場に乱入して王太后に歯向かったことを責めました。
パウロ卿は我慢ならず言い返すと、ザヤードが制止します。
ザヤードは、ルウェリンがザヤードの身を案じてわざとそのような言い方をしていることに気が付いていると話し始めます。
時は遡り、5年前に行われた親善試合でザヤードは勝ち進み優勝しました。
ザカート族はブリジェントの少数民族で、未だ差別が残っていると言われている中、異例の肩書を持って優勝をしたことで注目されていました。
優勝金は村に渡し、ザヤードは平民でも入ることのできる赤騎士団に入団しました。
そこでも力を発揮してたった2年で幹部になり、さらに王女の護衛騎士を命じられる大抜擢となったのです。
ザヤードはこの国で最も身分の高い女性を守る騎士になれる、と名誉ある使命に命を捧げることを誓ったのです。
36話:哀れな冒涜2
王女の護衛として、パーティーで初めてザヤードはルウェリンに挨拶をしていました。
美しく高貴な王族を前に緊張しつつ向かったザヤードだったが、ルウェリンの態度は冷たいものでした。
ザカート族の平民出身の貴族であることを罵り、護衛は必要ないと拒否をされます。
護衛の大役に熱い思いで望んでいたザヤードは衝撃を受けてしまいました。
しかし王女に冷たく言い放たれてからというもの、以前はザヤード出身を差別して陰口を言っていた者たちが、なぜか親切に接してくるようになりました。
ある日ザヤードは散歩をしていたところ、王宮内で迷ってしまいます。
すると王女がお茶をしているのを見かけたので様子を伺ってみると、使用人を蔑み罵って文句を言っていました。
このような振る舞いをとる王女の護衛をする必要はないと、ザヤードは考えます。
そして護衛の任務は断ろうと決めて顔をあげたところ、なんと王女が泣いている姿が目に入ったのでした。
37話:哀れな冒涜3
数日後、ザヤードは王女に支えてきた者は皆命を落としたのだという噂を耳にしました。
果たしてそんなことが本当に起こったのだろうかと、すぐには信じられません。
しかし、前国王は本妻を処刑して実の娘を冷遇していたという話を聞いたことはありました。
また派手なパメラ王太后が、自分の息子バスティアンを国王にしたことを考えると、前妻の娘であるルウェリン王女が置かれた立場を想像することができました。
それであれば、王女に支えてきた者が皆命を落としたというのは本当なのかもしれないと考えました。
そして王女の態度はもしかするとわざと周囲に冷たく接し、誰とも親しくならないようにしているのではないかと考えます。
そう考えて以来、ザヤードは王女の姿を目で追うようになってしまいまし。
傲慢な態度を取って軽蔑の目で見られて陰口を言われているような王女が、時折悲しそうな表情をすることに気が付いたのです。
そして今、初めて護衛に任命されて挨拶をした時、王女様に言われた冷たい言葉をそのまま受け取ったことを後悔していますと言いました。
王女様は私を侮辱したことなど一度もありません、と告げました。
38話:哀れな冒涜4
ザヤードの言葉で、ルウェリンの酷い言葉には使用人や騎士団員たちを守ろうとする意図が隠されていたことに、赤騎士団員たちも気が付きます。
ルウェリンは涙が止まると、王太后に謝罪するようにザヤードに言いました。
団長という立場ながらパメラに楯突いた行動のために、赤騎士団員たちの未来を奪ったことを謝罪した方が良いと考えたのです。
赤騎士団員たちはルウェリンに同意しますが、ザヤードは断りました。
ルウェリンは、私に仕えていることでいつか一緒に腐っていってしまうか、もしくは殺されてしまうのではないかと危惧していました。
忠誠心が厚く実直で素晴らしい人材で、そんな目に遭って欲しくないからから突き放しているのに、とルウェリンは思います。
そこに国王陛下がお呼びです、と使用人がルウェリンに知らせにやってきました。
ルウェリンは、最後に後で必ず話をしにきてください、といってバスティアンの元へと向かいました。
バスティアンはルウェリンがやってくると、すまなかったと謝罪しました。
そしてパメラへの苛立ちのためか、花瓶を床に投げつけて割り、エルフィスの部屋を守ることを約束します。
そしてルウェリンが母を退けて昔のような本来の姿に戻ることを望んでいるのだ、と言いました。
39話:脱いでください
その日の夜、ルウェリンに会いにきたアルマンダイトは謁見を断られてしまいました。
そして断りを告げられたすぐその時、エルネルがやってきました。
アルマンダイトは、ルウェリンと関係を持った男に敵対心を持って見ていました。
今日の出来事をご存知ですかとヴィセルクが尋ねると、エルネルはええ、と微笑みます。
そしてルウェリンにエルネルがきたと伝えて欲しいと告げましたが、今夜は誰にも会いたくないという返答が返ってきました。
もう時間がないのに…と呟きながらエルネルは去っていきます。
ルウェリンは、エルネルの心配した通り、熱がさらに熱くなり理性が無くなりそうなほどです。
しかし朝食会での姿を見られてしまい、哀れな王女の様子を知られてしまったことを恥じて、エルネルにも遭う勇気がないのです。
そこへ、昼間の話が途中になってしまっていたザヤードがやってきました。
熱に身体を持て余していたルウェリンは、汚い手だとは思いながら、ザヤードを突き放すために決心します。
人払いをさせ、ザヤードを部屋に入れました。
命令に従えば護衛を許可するという条件に対し、どんな命でも従うとザヤードは答えます。
するとルウェリンは、脱いでくださいと冷たく言いました。
40話:本当に脱ぐのね
ルウェリンは、高潔な騎士であるザヤードに服を脱げと命じれば、冒涜だと軽蔑して離れていくだろうと企んでいました。
しかしなんとザヤードは忠実に従って脱ぎ出しました。
慌てたルウェリンがザヤードを止めようとした時、烙印が反応してしまいました。
アスモデウスが烙印の中で、見よ、これからお前を抱く男だ、とルウェリンに囁きます。
身体が熱を帯びたルウェリンに、アスモデウスが手伝ってやろうと言うと、ルウェリンはザヤードに抱気ついてその身体を褒めて脱ぎ始めました。
ザヤードが耐えきれずにルウェリンにキスをしました。
そしてベッドに移動し、身体を求められたからには一生お守りさせてくださいと言い、さらにキスを続けます。
肌にキスをしていると力加減を誤って痛ませてしまいます。
また手つきが不慣れでルウェリンの下着の紐をちぎり、背中を破ってしまいました。
もしかして…と思ったルウェリンが初めてですか、と尋ねました。
まとめ
捨てられた王女の秘密の寝室の全話ネタバレで、21話〜40話をご紹介しました。
ルウェリンのことを慕うステキな男性が次々と現れてときめいちゃいますね。
パメラの仕打ちは酷くて辛すぎますが…バスティアンやザヤードが一貫してルウェリンを守ろうとしてくれる姿に感動します。
そしてそのザヤードはなんとルウェリンの部屋で2人きりになっていますが、この先はルウェリンとの関係が進むのでしょうか。
続きもぜひお楽しみいただけたらと思います。
それでは、捨てられた王女の秘密の寝室の全話ネタバレ21話〜40話をお読みいただきありがとうございました!