この記事では『狂犬な彼を貴公子に変えてみせます』のあらすじや見どころ、最終回結末ネタバレ雨をご紹介します。
この作品は、治癒能力を持つ神官のディアリンが、狂犬のような凶暴なケレスを貴公子とするべく奮闘する物語です。
人間兵器である狂犬を訓練するという、死と隣合わせなシリアスな状況なのですが、コミカルな切り口の場面が多くてバランスが良い作品なのです。
そして絵がとても綺麗なこともあって、この作品はとても魅力多いものとなっています!
広告を見て内容が気になっている方も多いようですので、作品についてご紹介したいと思います!
\5話無料/
あらすじと登場人物
まずはあらすじと登場人物を整理しましょう!
あらすじ
神殿で仕える神官・ディアリンは、誇れる出身も後ろ盾もなく、きつい仕事を回されてばかりの立場にいました。
成果を出しても昇進を見込めるわけでもない仕事ばかり与えられて、
そんな中、戦争の後遺症として荒れ狂う狂犬のようなケレスを救い、社交界へデビューさせるという任務を命じられます。
ディアリンは昇進と報酬だけのために仕事を引き受け、ケレスの世話に奔走します。
言葉で言い聞かせても無駄な暴れ犬でしたが、ケレスはいつしかディアリンにだけベッタリ甘えるように…。
そしてケレスはディアリンに執着し始め、独占愛が繰り広げられるようになっていくのです。
登場人物
ディアリン
神殿に勤めて7年となる一般神官。誇れる出身や後ろ盾はなく、皆が嫌がる仕事を押し付けられている。凶暴なケレスの世話を命じられて、昇進と報酬を目的に引き受けることになった。一般的な神官よりも強い治癒能力を持つが、実は念力や火力の能力も隠し持っている。
ケレス
戦争の英雄として国に勝利にもたらしたものの、戦禍を生き抜くために凶暴な気性が後遺症になってしまう。活躍の褒美として領地や爵位を受けるが、あまりにも凶暴でまさに狂犬。貴公子としての振る舞いを身につけさせろと王室より神殿に命令が下された。
ラクリオン軍8部隊
隣国ソルベンとの戦が劣勢続きだったところに現れた、出自や詳細が明らかでない精鋭部隊。戦争のために様々な呪術などで人間兵器として訓練を受けた兵士たちが、狂犬のように戦う。
ロヴェン・タラク
ラクリオン軍の参謀であり、終戦後は8部隊の尻拭いをしている。ディアリンの任務をサポートする立場ではあるが、ケレスの対応はディアリンに丸投げ。
第二皇子
ラクリオンの第二皇子で、隣国ソルベンとの戦争を主導していた。ケレスの属する8部隊の暗躍によってラクリオンが勝利を収めると、第二皇子の功績とされた。
狂犬な彼を貴公子に変えてみせますネタバレ!見どころ
初めにもお伝えしていましたが、この作品には魅力がたくさんです。
他にはない物語の設定や個性のあるキャラクター、綺麗な作画など様々な見所の中からいくつかまとめて挙げてみましょう。
狂犬な彼を貴公子に変えてみせます見どころ!ケレスの凶暴さと、その裏に隠された過去
ケレスは戦争の兵器として戦いぬいた戦士であり、英雄です。
しかし戦場では常に気を張り詰め、身を守るためにいつでも戦闘体制に入れる精神でいなければ生き残ることができなかったのです。
しかも8部隊の隊員たちは、人間兵器となるための訓練や呪術をかけられて、犬畜生として国を勝利に導いたのです。
その結果、現在の凶暴なケレスとなってしまっていました。
ケレスの凶暴さの裏に隠された辛い戦争の記憶に、読んでいてかなりかわいそうになります…。
またおそらく呪術で、人間らしさや知性といった部分も封じ込められているのか、なんとかコミュニケーションが取れる程度です。
その狂犬が一方で、たどたどしい話し方でなんとか気持ちを伝えようとしている姿は、いじらしく見えてギャップ萌えしちゃいます。
怒りで頭がいっぱいのケレスはとってもこわ〜い!
でもディアリンの言葉に頷く姿は子供みたい…
狂犬な彼を貴公子に変えてみせます見どころ!ディアリンの神聖力
そんなケレスの世話にやってきたディアリンには、神聖力があります。
それは治癒力であり、これまでにも戦場へ派遣されて、負傷した兵たちを癒してきました。
しかしディアリンの神聖力は一般的な神官よりも強いものでした。
一般的な神官であれば半日かかって治すような傷も、ディアリンであればわずか数秒で治すことができるのです。
また治癒能力の他にも念力や火力も持っており、火をつけたり熱を与えたり、砲撃を行うことも可能なのです。
しかし強い神聖力をアピールしたところで、自分の人生がより良くなるものではないとディアリンはわかっていました。
都合よくこき使われたり、また念力や火力を持つのなら戦場へ送られてしまうのです。
そのため本来人前では使わないのですが、ディアリンは秘密の共有をすることでケレスとの距離を縮めようと考えます。
もともと人間とのコミュニケーションもままならないケレスですので、バラされる心配もありません。
社畜ディアリンは能力を隠し持ってるんだね!
主人公だけ特別ってワクワクする〜
狂犬な彼を貴公子に変えてみせます見どころ!コミカルな表現
この作品は狂犬の世話という、いわば死と隣り合わせというシリアスな設定です。
しかしコミカルな表現が多く、シリアスになりすぎず非常にバランスが良い作品で、読んでいて楽しいところも見所の一つです。
どんなコミカルなところがあるのかといえば、ディアリンが自分自身の7年間の一般神官としての仕事を社畜と表現してみたり…。
また、文句を言えるところはぶつぶつと躊躇なく文句を言ったり、自分でツッコミを入れていたりするのです。
狂犬の世話をする気分や仕事への不満など、ディアリンの気持ちが面白おかしく描かれているのはこの作品の大きな魅力です。
ちゃめっ気たっぷりで楽観的なディアリンに笑っちゃう!
狂犬な彼を貴公子に変えてみせます結末ネタバレ!原作の最終回結末は?
『狂犬な彼を貴公子に変えてみせます!』の原作は韓国の小説ですでに完結しています。
原作からウェブ漫画化されており、韓国Naverでは2024年7月現在、連載中です。
ここでは原作小説の結末をまとめてご紹介いたします!
狂犬な彼を貴公子に変えてみせます結末ネタバレ!ケレスは記憶を封印されていた
ある日、ケレスとディアリンの邸宅を訪れていた第三皇子に暗殺者が襲撃を仕掛けます。
それを見たケレスは、かつて戦闘のための人間兵器として暗躍していた記憶が刺激されて、発作を起こしてしまいます。
ディアリンはケレスを抱きしめてなだめ、なんとか落ち着かせました。
しかしその時に、ディアリンはケレスの脳内が複雑な呪術で絡み合っていることを確認します。
そしてその中で、ケレスの幼い頃の記憶が封じ込められているのでした。
ラクリオンの8部隊は、体力や武力などに秀でている子供を集め、呪術を取り入れながら人間兵器へと育てられていました。
しかしそれでもなぜ記憶まで封印されなければならなかったのか、ディアリンには疑念が生じるのでした。
狂犬な彼を貴公子に変えてみせます結末ネタバレ!ケレスの正体
ケレスはディアリンとの信頼関係が成り立ち、2人でなら外出できるようになっていました。
ある時ケレスと出かけていたディアリンは、ケレスがある一定の知識と教養を持っていた人物だった可能性に気がつきます。
それは市場などで商品や店に書かれている文字を、ケレスが読んでいたことからです。
また、広場でうまくステップを踏んでケレスは踊りを見せたりもしたのです。
子供の頃から戦闘のための訓練を受けさせられていたはずなので、つまりそれ以前には文字や踊りを学ぶ場があったということになります。
一般市民であれば読み書きや踊りを、幼い頃からつけることはありませんでした。
つまり、ある程度身分のある人物だったのではないかとディアリンは気づいたのです。
狂犬な彼を貴公子に変えてみせます結末ネタバレ!記憶を取り戻したケレス
ケレスとディアリンの暮らす邸宅に火事が起こり、住む場所がなくなってしまいます。
ケレスが戦を勝利させた英雄でもあることから、2人は皇宮に移ることになりました。
広い皇宮で、ある時2人は道に迷ってしまいます。
そして間違って閉鎖されていて入れないはずの第一皇子の宮殿に入ってしまいました。
すると、ケレスは発作を起こしてしまうのです。
実はケレスはかつてその皇宮で暮らしていた第一皇子だったのです。
第二皇子の策略で幼い頃に拉致されてしまい、封印されていた記憶が刺激されてしまい、発作となったのでした。
それがきっかけとなって記憶が蘇ってきます。
そして皇宮で開催されたパーティーで、ケレスは第一皇子ケレンディアスであることを名乗り出たのです。
狂犬な彼を貴公子に変えてみせます結末ネタバレ!ケレスとディアリン
ケレスが皇族であることが判明し、皇宮では皇位継承をめぐって争いとなります。
しかしケレスには高い新勢力を持つディアリンがついています。
またかつて第一皇子ケレスを拉致した策略家である第二皇子に、皇帝となる資質は認められません。
何より第一皇子であるケレスが、最終的に皇帝の座に就くのです。
そしてケレスは、確固たる信頼関係を築いてきたディアリンに対し、自分の妃となってほしいことを伝えるのです。
ディアリンはケレスを受け入れて、皇后となるのです。
まとめ
『狂犬な彼を貴公子に変えてみせます』のあらすじや見どころ、最終回結末をご紹介しました。
狂犬のような凶暴さのケレスでしたが、ディアリンの献身的な支えや優れた神聖力によって安らぎと癒しを与え、着実に信頼関係を築いていきました。
最終的にはケレスの記憶が蘇り、皇帝となって国を治めるようになりましたね。
原作小説の結末ネタバレをお伝えいたしましたが、この作品は絵が非常に綺麗で、ストーリーにさらに素晴らしい雰囲気を加えています。
ぜひ漫画で読んでみて、作品の良さを存分に楽しんでいただきたいですし、続けて漫画の更新を楽しみに待ちたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!